コンセントがないトイレにウォシュレットは取付できる? 対処法と注意点

トイレにコンセントがないと、ウォシュレット(温水洗浄便座)は付けられないのでは?と不安になります。

結論としては、一般的な温水洗浄便座は電源が必要なため、コンセントがないトイレには設置できません。
ただ、トイレにコンセントがない場合でも状況に合わせた現実的な対処法があります。

また3点ユニットバスのように、浴室とトイレが一緒になっている場合、ウォシュレットを設置できるのかについては下記の記事をご覧ください。

この記事では、まず確認すべき点を押さえたうえで、コンセントがない環境でウォシュレットの取付をどのように検討していくのか、を選びやすい順に整理します。

なお「ウォシュレット」はTOTO株式会社の販売する温水洗浄便座の登録商標で、一般的に温水洗浄便座を指す通称として使われることがあります。
本記事では便宜上「ウォシュレット」と表記しつつ、温水洗浄便座として解説します。

コンセントがないトイレにウォシュレットは取り付けられる?

コンセントのないトイレにウォシュレットは取付できるか

温水洗浄便座は、電源で次の機能を動作させています。

  • 温水を作り、おしり・ビデ洗浄のためのノズル操作、洗浄水噴射
  • 暖房便座
  • 脱臭、乾燥
  • 着座センサー、自動開閉、リモコン

このため、トイレにコンセントがない場合、一般的な温水洗浄便座は設置できません。

一方、電源を使わず水道の水圧で洗浄する「電源不要タイプ」なら、トイレにコンセントがない環境でも導入できるケースがあります。

どちらを選ぶべきかは、ウォシュレットに付加された快適機能まで必要かどうかで決まります。

まず最初に確認したいこと

「トイレにコンセントがない」と思っていても、実は見落としているケースがあります。

ここを飛ばすと、最短で解決できるはずの人が遠回りしがちなので、最初に確認しておくのがおすすめです。

1. コンセントが隠れていないか

トイレにコンセントがあるのか

意外と多いのが「あるのに気づいていない」パターンです。
トイレにコンセントがないと決めつける前に、次の場所を一度だけ丁寧に見てください。

  • 便器の奥の方やタンクの裏側
  • 収納の内側
  • トイレ入口の足元付近

2. アースが取れるか

温水洗浄便座は、水回りで使用する家電製品としてアース接続が安全基準上求められています。
コンセントを増設する場合は、アース端子付きコンセントの設置が必要になります。

  • 既存コンセントにアース端子があるか
  • トイレ周りにアース線が来ていそうか

アース接続は感電防止に関わる重要な安全対策であり、電気工事士の資格が必要な工事です。

コンセント増設と合わせて、電気工事店などの専門業者に依頼する必要があります。

3. 分電盤と近くの電源位置

コンセントがない場合、コンセント増設のしやすさとしては、ほぼ下記の2点で決まります。

  • 分電盤がどこにあるか
  • トイレの近くに既存のコンセントがあるか(隣室含む)

上記が分かると、見積もりがスムーズになります。

トイレにコンセントがない場合の対処法

トイレにコンセントがない場合の解決策は、大きく3つに分かれます。

快適性を重視するなら電源工事、今すぐ洗浄できる環境を作りたいなら電源不要タイプ、という考え方で整理すると迷いにくいです。

まずは全体像を表でつかみ、次に自分に合う対処法の章を読む進め方がおすすめです。

対処法 できること(特徴) 注意点(条件) 向いている人
コンセント増設 ・温水、暖房便座、脱臭など快適機能のつく製品が選べる

・機種の選択肢が広いため、長期的に満足が得られやすい

・電気工事が必要

・賃貸物件は許可が必要なことが多い

・アースの有無も確認が必要

・快適性重視

・家族利用

・長く使う前提の人

既存電源からの引き込み・コンセント位置を移設 ・近くに電源がある場合、工事内容を抑えつつ設置に必要な電源を作れる可能性がある

・見た目と費用のバランス調整がしやすい

・家の構造で可否と費用が変わる

・賃貸物件は許可が必要なことが多い

・露出配線になる場合もある

・近くに既存の電源があり、工事を最小限にしたい人
電源不要タイプ(水圧式など) ・コンセントがなくても導入できる

・設置条件が合えばすぐに洗浄できる環境を作れる

・温水、暖房便座、脱臭など多くの快適機能は期待できない

・製品ごとに設置条件がある

・工事を避けたい

・賃貸物件で許可が取りにくい

・まず洗浄ができれば十分な人

対処法1 :コンセントを増設しウォシュレットを取り付ける

温水や暖房便座など、いわゆるウォシュレットの快適機能を重視するならコンセントの増設が最も確実です。

ウォシュレットの満足度を落としたくない人ほど、この方法が合っています。

電源(コンセント)があると、ウォシュレットの機種選びの選択肢が一気に広がります。
また、使い方や家族構成に合わせて、機能と価格のバランスを取りやすくなります。

進め方のイメージは次の通りです。

  • トイレ内でコンセントの位置を決定
    (掃除の邪魔になりにくく、水がかかりにくい場所が目安)
  • 分電盤の位置・近くの電源の位置・アースの可否を確認
  • 見積もりで配線ルート(隠ぺいか露出か)と工事内容を確定
  • 工事後、便座の取り付けと動作確認

※注意点
コンセント増設は電気工事が必要になるため、基本は電気工事店などへ依頼する前提で考えます。
賃貸物件の場合は、管理会社や大家への事前確認もセットになります。

対処法2 :コンセントの位置を移設する、近くから引き込む

トイレの近くに電源がある場合は、新規に長い配線を引くよりも、位置移設や近くからの引き込みで対応できることがあります。
特に、トイレの隣室にコンセントがあるケースは現実的です。
コンセントがない原因が「位置の問題」なら、この対処法で設置までの道のりが近づきます。

よくある選択肢は次の通りです。

  • 隣室の回路から分岐して、トイレ内にコンセントを新設する
  • トイレの使いやすい位置にコンセントを移設する
  • 見た目より費用や工期を優先して、露出配線で最短ルートを選ぶ

この方法のポイントは、家の構造で結果が変わることです。
壁の中を通せるか、穴あけが必要か、露出配線になるかで、見た目も費用も変わります。

自分で決め打ちせず、現地確認と見積もりでできる範囲を把握してから決めるのが失敗しにくいです。

対処法3 :電源不要タイプ(簡易ウォシュレット、後付けノズル)を選ぶ

工事が難しい、または賃貸物件で許可が取りにくい場合、電源不要タイプが有力です。
ウォシュレットの「洗浄の快適さ」を確保するイメージです。

トイレにコンセントがないことで取付工事が難航しそうなら、まず「洗浄だけ」を検討するのが現実的です。

最初に、一般的な温水洗浄便座と電源不要タイプの違いを表で押さえておくと、比較がラクになります。

機能や条件 一般的な温水洗浄便座 電源不要タイプ
洗浄 できる できる(仕様による)
温水 できる できない
暖房便座 できる できない
脱臭、乾燥 できる(機種による) できないことが多い
自動開閉、センサー できる(機種による) できないことが多い
電源 必要 不要
工事 必要になることがある ほぼ不要(商品次第)
冬の快適性 高め 割り切りが必要

電源不要タイプが向いているかどうかは、次の感覚で判断すると早いです。

  • コンセントがないが、工事や許可取りは避けたい
  • 温水や暖房便座がなくても、洗浄できればまずは問題ない

逆に、寒い時期に温水や暖房便座が欲しい・家族全員が毎日使うので快適性を落としたくない、という場合は【対処法1・2】を優先した方が満足度は上がりやすいです。

電源不要タイプの具体例として Kirei(キレイ)を紹介

電源不要タイプの中でも、水道の水圧で洗浄する水圧式洗浄便座は、トイレにコンセントがないことで取り付けられない方にとって導入の現実味が高い選択肢です。

その代表例が、水圧式洗浄便座 「Kirei(キレイ)」です。


水圧式洗浄便座 kirei(キレイ)

「Kirei」 は、電源が不要なこと自体が最大の強みです。
トイレにコンセントがない環境でも、設置条件が合えば導入できる可能性があります。

「Kirei 」の魅力は、操作が直感的です。

  • 手元のレバーを前に倒すとおしり洗浄
  • 後ろに倒すとビデ洗浄

というシンプルな操作で、レバーの傾きの角度で水圧調整も可能です。

まず、導入前に不安になりやすいのが取付が可能かどうかです。

「Kirei」のような水圧式洗浄便座は、便器への取付条件と水道の水圧条件(稼働水圧の範囲内)を満たす必要があります。

購入前に取付条件をチェックすることで、購入したのに取付できず無駄になるということを回避できます。
住環境の影響を受けやすいカテゴリなので、事前確認は丁寧にやるのがコツです。

  • 便器の取付条件に合うか
    ・便器の穴幅120mm~170mm
    ・取付穴からロータンクまで45mm以上
    ・便蓋とロータンクや壁が干渉しないことなど
  • 水圧や給水まわりの条件に問題がないか(仕様は公式の案内を確認)

モデルは2タイプ(SG-001/ SG-002)があり、選択の際は耐久性と取り付けやすさを考慮すると選びやすいです。

  • SG-001・・・給水口と接続口がプラスチック製
    手締めで取り付けられるため手軽である。
    災害時の一時利用、導入コストを抑えたい人向けです。
  • SG-002・・・給水口と接続口が金属製
    長期使用の耐久性を重視。
    常設で長く使う前提の候補です。
    ※なお、両モデルとも既存の便座を取り外す際に工具が必要です。

取り付けに不安がある場合は、無理せず業者に取付を依頼する方が安心です。

やってはいけない注意点

コンセントが無いトイレでやってはいけない注意点

トイレにコンセントがない状況を無理に打開しようと、危険な使用方法を選択してしまうケースがあります。
水回りでの家電製品の使用には、ここは強く注意が重要です。

延長コードや電源タップの常設使用は避ける

一時的に動作確認する目的ならまだ良いのですが、延長コードを使用しての常設使用は、水回りでの漏電・感電リスクが高まるため大変危険です。

具体的な問題例は下記のようなものです。

  • 掃除などの水はねや結露などで濡れやすい
  • 踏んだり引っかけたりして抜け、断線が起きやすい
  • ほこりが溜まりやすく発火リスクにつながる※安全に使用するには、アース付きコンセントを設置する電気工事が必要です。

アースが必要な機種を無理な環境で使わない

温水洗浄便座は水回りで使用する家電製品として、アース接続が安全基準上求められています。

コンセント増設を検討する際は、アース端子付きコンセントの設置まで含めて工事業者に相談することが必要です。

賃貸物件でコンセントがない場合に必要なこと

賃貸物件の場合、コンセント増設は建物設備の変更に該当するため、管理会社や大家への事前確認と許可取得が必須です。

無断で工事を進めると、退去時に原状回復費用を請求される可能性があります。
また、工事の許可を得られた場合でも、退去時の原状回復条件について事前に確認しておくことが重要です。

連絡するときは、次の形で伝えると話が早いです。

  • ウォシュレット(温水洗浄便座)を取り付けたいが、電源がないこと
  • コンセント増設の可否、穴あけの可否、原状回復条件を確認したい
  • 工事内容を見積もるため、可否の方針だけ先に知りたい

許可が難しい場合は、電源不要タイプの洗浄便座の検討も視野に入れましょう。

よくある質問

Q&A

トイレにコンセントがない家は珍しくない?

温水洗浄便座が普及する以前に建てられた古い住宅や、トイレでの電気機器使用を想定していない場合は、コンセントがないケースが多々あります。
珍しくないというより、築年数によっては一定数ある現状です。

どこに工事を頼めばいい?

コンセント増設は、電気工事士法により資格を持つ電気工事士のみが行える工事ですので専門業者に依頼する必要があります。

購入先で設置サービスがある場合でも、電気工事が別手配になることがあるため、対応範囲を確認するとスムーズです。

電源不要タイプは冬でも使える?

電源不要な洗浄便座ですが、もちろん冬でも使用可能です。
しかし基本的に常温水での洗浄となるため、冬季は冷たく感じることがあります。

温水や暖房便座など温かさを重視する場合は、コンセント増設を含めて検討した方が満足度は上がります。

まとめ

コンセントがないトイレでは、一般的なウォシュレット(温水洗浄便座)は設置できません。
ただし、選択肢は複数あります。

  • 快適性まで求めるなら、コンセント増設や電源工事を前提に、快適機能が付加されたウォシュレットを選ぶ
  • 工事が難しい、賃貸物件で許可が取りにくいなら、電源不要タイプを検討する
  • 電源不要タイプの具体例として、水圧式洗浄便座 Kirei(キレイ)のような選択肢がある

まずは、トイレのコンセントの有無を確認し、次に「快適性を重視するか」「今すぐ使える環境を求めるか」を検討しましょう。

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